こんにちは、ライフシフト研究家のよこぴーです♬
この本をご存知の方はもう多いですよね!
「ワーク・シフト」の著者としてもお馴染み、リンダ・グラットンさんが書いた本です。
結構分厚い本で、読み切れない、というご感想も多かったりするので、少しずつ紹介していければと思います^^
今回は、この本のタイトルにもデカデカと書かれている、【100年時代】の文字!
この本では、「100年生きる事が当たり前の時代が来ますよ~~」、という事を前提に書かれている訳なのですが、本当にそうなのでしょうか?
平均寿命が延びている事が示されたのは、2002年に発表されたこちらの論文です。
Broken Limits to Life Expectancy
平均寿命は世界でグングン延びている
太線が世界の平均寿命の推移を表しています。
1840年から統計開始して、なんと、4年に1歳の割合で寿命が延びているのです!
更に、今後もその延びる勢いはしばらく止まりそうにないのです~~!!!
これは、2002年の調査なのですが、この表によると、2040年には世界の平均寿命はなんと95歳になっています!
しかも、この世界の平均寿命をトップリードしているのがなんと日本!
日本人の長寿化スピードは世界でもトップクラス!特に女性!
上記図の赤線が日本女性の平均寿命を表していますが、1940年ころからグググーンと上がって、最近こそその延び率は低くなってきたように見えるとはいえ、長寿化スピードめっちゃ速いです!
ライフシフトの中で、リンダさんは日本に対するメッセージを結構出していたり、ライフシフト関連で来日などもかなりされていましたが、それって、日本に来ているからそう言っているのかな?とか、思っていましたが、いやいや、統計的に見ても日本の長寿化が世界の中でも群を抜いているからだったのです!
政府や国連は平均寿命に限界を設けたがっている
再度、最初のグラフに戻ります
この、ところどころある水平に伸びた線。
これは、色々な機関が出している、平均寿命の限界線なのだそうです。
国連とか世界銀行とか、、。
この限界線をどんどん突破しているのですよね、実際は。。
(この論文のタイトルにもある通りです)
なぜ、平均寿命に限界を設けたがるのか?
この論文の主張によると、
平均寿命がグングン延びちゃうと、困るわけなのです。
だって、平均寿命は、例えば、将来の年金制度や医療費の計算に使われます。つまり、平均寿命が加速度的に増えれば、こういった社会補償費も加速度的に拡充していかねばなりません。
でも、その財源ってどうするの?とか、今までの制度をどう変えていけばいいの??って考えただけでも超難題です。
そういった難題を目の前に突き付けられるのを回避するために、公式見解では平均寿命はそろそろ限界になりますよ~~っていう事を言いたがるのですって!
なるほど・・・一理あるな・・と思いました。。
本当に人生100年時代になったとしたら・・・
上記のように、公式見解を信じて、例えばどれくらい貯蓄するのか、とか、いつ退職するのか、といったことを判断しようとしても間違ってしまう可能性もあるのです。
100歳まで生きる確率は、1000人に1人の割合だったものが、20人に1人の割合になっているのだというから本当に驚き!
更に、実感値としても理解できると思いますが、組織が動くのにはある一定の時間がかかります。
私たちには何ができるのか
それでは一体、私たちに何ができるのでしょうか。
まずは、公式見解が歪められる可能性があるという事を十分認識する事 (歪められる、という恣意的なものではなくとも、単純に間違うってこともありますよね・・)
そして、1次情報を自分の目で見て判断する事も大切だという事
それから、今の内から”ひょっとして100年生きるとしたら今のままで大丈夫だろうか?”という仮想質問を頭の中で考えてみる!
少しでも今のままでやばい!と感じたら少しずつ行動をシフトする等していきたいものですね^^
私も少しずつでも情報発信は続けていきたいな、と思います♬
ぜひ一緒に情報交換をしながら、素敵な人生を送っていきましょう!
【参考】
- SCIENCE Vol296: Broken Limits to Life Expectancy by Jim Oeppen and James W.Vaupel