子育て世代のライフシフト応援!MBA&コーチ&3人ママよこぴーのMY STORY

長男7歳、次男5歳、三男2歳を育児中。子育て世代のライフシフトを応援したいMBAホルダー兼コーチ兼ワーキングマザーよこぴーが、家族との日々に組織経営や人材育成視点を織り交ぜながら試行錯誤する日々をつづっています。子育て世代の同志をはじめ、たくさんの人と成長していけるような記事をアップしていきます

女性活躍推進法とはいったい何なのか?

今年(平成28年)4月に日本で施行された女性活躍推進法。

5月末の時点で、行動計画を届け出た企業が91.6%に達するなど、社会全体で女性活躍に対する機運が高まっています。

では一体、女性活躍推進法とはどんなものなのでしょう?

◆女性活躍推進法の目的

女性の職業生活における活躍の推進に関する法律の施行について によると、

女性の職業生活における活躍を迅速かつ重点的に推進し、もって男女の人権が尊重され、かつ、急速な少子高齢化の進展、国民の需要の多様化その他の社会経済情勢の変化に対応できる豊かで活力ある社会を実現する

と書かれています。

つまり、

働きたい女性が働く場でより評価される ことによって、

・男女の人権が尊重され、 ・少子高齢化の進展を抑えられ、 ・多様化する国民のニーズを満たすことによる経済効果

などを期待しているわけですね。

◆女性活躍推進法の背景

同じ資料に、女性活躍推進法ができた背景も書かれています。

 ・就業を希望しているものの育児・介護等を理由に働いていない女性(女性の非労働力人口のうち就業希望者)は約 300 万人に上る。 ・子育て期の女性に焦点を当てると、第一子出産を機に約6割の女性が離職する ・女性は出産・育児等による離職後の再就職にあたって非正規雇用労働者となる場合が多い管理的職業従事者(就業者のうち、会社役員、企業の課長相当職以上、管理的公務員等)における女性の割合は 11.3%(平成 26 年)

以前も、日本のジェンダーギャップ について言及しましたが、日本はまだまだ女性活躍後進国です。

特に、働くことを希望していても、女性が(正当な評価を受けて)働き続けることは難しい、ということも上記のように、たくさんのデータが証明しています。

日本の男女の賃金格差にも触れましたが、仕事内容、報酬ともに、理想と合わずにモチベーションを下げてしまう、という現象もよく聞かれることです。

◆女性が活躍することで期待できること

一方、今までもこういった状況はありました。(今よりもひどかったと思います。)

今なぜ、政府がこうまでして女性活躍を叫ぶか、というと、そうでなければ日本の未来がやばいからです。

・我が国は急速な人口減少局面を迎えており、将来の労働力不足が懸念されている。 ・国民のニーズの多様化やグローバル化等に対応するためには、企業等における人材の多様性(ダイバーシティ)を確保することが不可欠であり、新たな価値を創造し、リスク管理等への適応能力を高めるためにも、女性の活躍の推進が重要

日本は今、急速に人口が減少する「人口オーナス期」に突入しています。

総務省発表の「日本の将来人口推計」によれば、日本の総人口は2008年をピークに急速に減少し、2050年には1億人を下回る(9515万人)となっていくと予測されています。

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こうした中、労働力不足や市場の多様化などが懸念され、今最も大きい潜在労働力である女性に焦点が当たっているのです。

女性が活躍できるような多様な人材が働ける社会を創ることで、新たな価値を創造できて、こうしたリスクにも対応していこうとしています。

◆まとめ

・今年から始まった女性活躍推進法によって、企業内でのダイバーシティや女性活躍の重要性が認知されています。

・福利厚生として認知されやすい女性活躍ですが、女性活躍は女性のため、というよりは、企業や日本のための経営戦略として位置付けられている、というのが背景にあります。

・今現在、働いている環境でもしも働き続けにくい、働きづらいという感覚があれば、それは国のため、会社のためにもぜひ声を挙げていくことが必要です。

ダイバーシティをいかに効果的に発揮していくか、がこれから問われるところになります。