◆ジェンダーギャップ指数2016が発表!日本は過去最低の111位に。
世界経済フォーラム(WEF)から毎年発表されている、男女平等の度合いを指数化した「ジェンダー・ギャップ指数」において、
日本は過去最低の 111位 であったと発表されました。
世界各国の男女平等の度合いを指数化した世界経済フォーラム(WEF)の2016年版「ジェンダー・ギャップ指数」で、日本の順位は調査対象144カ国のうち111位だった。
日本のジェンダーギャップ指数の歴代推移は以下の通り。
2013年 105位(136か国中) 2014年 104位(142か国中) 2015年 101位(145か国中) 2016年 111位(144か国中)
日本は、政府が「女性活躍」を柱に据えたり、順調に順位を伸ばしてきたかのように見えましたが、ここへきての急降下。
◆所得格差の急落によるところが大きい
前述した記事によると、WEFが所得格差の調査方法を改め、日本の順位が75位から100位に急落したことが大きいようです。
では、日本の男女間での所得格差は一体どれくらいなのでしょうか?
によると、日本は男女間の賃金格差がOECD加盟国の中で3番目に大きいそうです。
(私が独自で部門調査をした時も、同様に、男女間で格差がみられました。)
◆男女が平等になるにはあと170年かかる!
WEFは世界全体の傾向として、教育や健康では男女の格差縮小が進んだのに対し、経済では改善のテンポが鈍っていると指摘。今回調査のペースが続いたと想定すると、男女が経済的に平等になるには170年かかるという
なんと、経済的な男女平等に行きつくには、今のペースであと170年かかる!という試算だとか。。
自然に任せるのではなく、何かしらの改善策が必要なのですね。
政府がなぜこうまで女性活躍を叫んでも、一向に改善されない、いやむしろ下がってしまうのでしょうか。
◆まとめ
・OECDが調査している「ジェンダーギャップ指数」において、2016年調査で日本は大きく順位を落とし、過去最低の111位に。
・日本が大きく順位を落としたのは、男女間の所得格差であり、OECD加盟国では下から3番目。
・全世界で見ても、男女間格差はあり、特に「経済」分野で著しい。 (このままのペースで行くと、平等になるにはあと170年もかかるらしい。)
ジェンダーギャップは「自然に任せて」なんとかなるものではなく、何かしらの対応が必要であるということがわかります。
こうした男女格差のからくりについては、様々な説があるため、今後紹介していきながら、解決策を検討するきっかけになれば、と思います。